通常1-5営業日で発送【新品未開封品】1.路は続いてく 2.ウ・ル・ト・ラ BABE 3.眠れない夜 2019年の「きっといつかは」から一年ぶりとなる、杉田裕のソロシングルCD。北海道から沖縄まで、全国のコミュニティFMで毎週放送されているラジオ番組「The Beatles Lover No.5」がきっかけとなって生まれた3曲だ。 杉田裕は、THE JAYWALKのキーボードプレイヤーであり、バンドの音作りを支えるサウンドメーカーでもある。最近はこれにボーカリストとしての役割が加わっている。また、ソロアーチストとしての活動を活発化し、新曲づくりにチャレンジし続けている。 作曲スタイルの基本となるのは、ゆったりとしたテンポ、起伏の大きいメロディといった特徴を持つバラードである。特に、気持ちの良いサビの終わりに付け加わる、唐突とも思える印象的な変化は、デビュー曲のJUST BECAUSE以来熟成してきた得意技と言えるだろう。また、成熟した艶っぽいボーカリストとして進化を続けているのも驚きだ。 「路は続いてく」、「眠れない夜」の二曲は、こうした特長を強く意識させられるし、杉田裕ファンならずとも、心に刺さる曲に仕上がっていると思う。「路は続いてく」は親子の絆がテーマで、サビのメロディを聞くと、家族で温かいスープを飲みたくなる。「眠れない夜」は現代人に多い不眠に悩まされる男の歌なのだが、はるか昔に終わった恋を夜通し振り返る苦悶を見事に表現している。 「ウ・ル・ト・ラ BABE」は、杉田裕にしては珍しいアップテンポのロックンロール。懐の深さが失われ、利己主義に傾きつつある社会状況に対する問題意識が歌詞のベースにあるのだが、ビートルズのラジオ番組から生まれただけあって、閉塞感をナンセンスやパロディで笑い飛ばすビートルズ・ライクな曲に仕上がっている。 上質な大人のロックがここにある。堪能してほしい。
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